遠く離れたホテルに独り。
真夜中過ぎ。
薄壁隔てた隣の宿泊客はイビキをかいている。
眠れない俺は、ふっと自分の人生を振り返ってみる。
自分の人生のほとんど全ては自分しか知らない。
もちろん断片的にはいろいろな人と思い出や記憶を共有している。
でも、その全てを知っているのは自分だけ。
昔、自分の周りにいた人たちはすでに過去の人。
現在の自分にとっては存在しない。
目の前の暗がりからすーっと現れてきて、
確かにそのときそこにいたのだが、
今は後ろの暗がりに消えていった人たち。
今度はどんな人が現れて、そして消えていくのだろう。
妻や、娘も例外ではない。
そして俺自身すらも。
俺はこの先どこへ向かうのだろう。
どんな人と出会うのだろう。
そしてどこへ消えていくのだろう。
とまぁ、これだけ読むと意味深だけど、
心の深いところではこんなことも考えることあるよね。
こういうことを書いたり、読んだりする機会は少ないかもしれないけど。
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