どうしてもラスト・サムライとの対比になってしまうのですが、やはりラスト・サムライはハリウッド映画なのだなぁと知らしめる作品ですね。
imdbの評価でも、こちらの方が勝っています。
やはりラスト・サムライの描く農村の風景は、わざとらしさが否めません。
なんかこう薄っぺらいというか、見る側を意識しすぎな。
別に薄すぎるとは思いませんし、フォーカスしている点が違うというのもありますが。
たそがれ清兵衛の描く日常風景の細かいこと。
大きな見せ場があるわけじゃないです。
派手な殺陣もないし、濡れ場があるわけでもないし。
淡々と日常風景を描いていくんですが、厚みがあるというか、生活感を感じるんですね。
食事を終えると、お茶碗に白湯を注いで、沢庵で汚れを落として、片付けるところなど。
なんかこう、見終わって、魂が揺さぶられるとか、体が動くとか、興奮するとか、そういうのじゃなくて、不思議にホッとしたような、そんな気持ちになった映画です。
僕はいわゆる「邦画」ってのが大嫌いなのですが、これは良いです。
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